ジスロマックは殺菌・静菌作用を持つ抗生物質です。
病原微生物のうち特に病原細菌に適応します。

病原細菌・病原微生物とは、肉眼では見えないほどの大きさで、感染症の原因となる小さな生物の総称です。
病原微生物のうち特に原核生物と呼ばれる単細胞生物のことを細菌といいます。
細菌は原虫や真菌よりは小さいがウイルスよりは大きく、顕微鏡で確認することができます。

ジスロマックはグラム陽性菌のほか一部のグラム陰性菌に効果を発揮します。
具体的には、ブドウ球菌属・レンサ球菌属・インフルエンザ菌・肺炎球菌・クラミジア属・マイコプラズマ属・百日咳菌・淋菌・レジオネラ属などに適応します。

ジスロマックの一般名はアジスロマイシンといいます。
アジスロマイシンはマクロライド系抗生物質と呼ばれるグループに属し、ペニシリン系・セフェム系抗生物質に比べると適応範囲が広く、アレルギーのリスクも比較的少ない点に特徴があります。

アジスロマイシンは呼吸器科や耳鼻咽喉科をはじめとして多くの科で使用されています。
感染症治療のほか、感染症の予防対策として用いられることもあります。
具体的な適応症は、肺炎、急性気管支炎、肺膿瘍、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、深在性皮膚炎、リンパ管・リンパ節炎、尿道炎、子宮頚管炎、中耳炎、副鼻腔炎、百日咳、猩紅熱などです。
また、歯科における歯周病治療の手段として歯周組織炎や歯冠周囲炎などに対して用いられることもあります。

アジスロマイシンの主な副作用としては、胃痛・腹痛・吐き気・下痢などの胃腸症状があります。
また、発疹や水ぶくれ、皮膚のかゆみなどの症状が出たときは使用を中止して医師の診断を受ける必要があります。
その他、まれにアナフィラキシー・ショックや肝機能障害などの重い副作用があらわれることもあります。